2004年4月15日に書いた文章です。今、見れば、資料は少し古いけど.....

これまでに取材のため、8回北海道へ来ました。2001年の夏、富良野に2ヶ月程滞在しました。そして、北海道が好きなので、ここに留学しています。その結果、北海道は私にとって、第2故郷のようなところです。強い違和感をあまり感じていません。また、今、ほとんど北海道の生活に慣れていますので、北海道に対するイメージは多分、一般の台湾からの観光客と少し違います。

 しかし、それまで仕事のため、台湾側から日本を見ていましたが、留学で、日本の視点で台湾を見たことにより、両国の文化、旅行形態など、多くの違いについて勉強することができました。また、最近、自分が初めて北海道へ来た時の気持ちを振り返ったり、台湾の友達が北海道に対して持つイメージを聞いたりして、いくつか面白い発見がありました。今回、「不思議な北海道」をテーマにして、自分の経験を含んで、台湾人が北海道の何に興味があるのか、何か不思議なこと、あるいは面白いことを話したいです。

 1998年から北海道は台湾人にとって人気の観光地となり、毎年約12万人の台湾人が北海道を訪れています。「北海道旅行ブーム」になっています。北海道と台湾の往来はかなり緊密になっています。今回の話は台湾の「北海道旅行ブーム」はどのようにうまれたかから話します。しかし、今回、論文の発表ではありませんので、学術面の話を省略したいです。台湾人、旅行者と留学生として、このテーマについて話したいです。本題に入る前に、まず、台湾のことについてご紹介しましょう。

 一、 台湾の紹介

  ここにいる皆様の中には台湾のことについて詳しい人が何人もいらっしゃると思います。ですから、ここでは、台湾のことについて、簡単にご紹介したいと思います。

 台湾の面積は日本の約10分の1、北海道の43%しかありません。すなわち、北海道は台湾の2.3倍にもなります。台湾の人口は2,236万人、人口密度が非常に高いです。特に台湾の一番大きい町―台北市の人口密度が東京より高いです。

 気候は、北回帰線上にあるため、北.中部が亜熱帯、南部は熱帯に属し、平均気温は北部が摂氏22度、南部が摂氏24度。夏は概して高温多湿。最高気温は摂氏27-34度に達します。こんな気温ですので、マンションにはクーラーが常備されています。冬は最低気温が摂氏12-17度、平均気温は摂氏15度以上。もちろん、こんな気温では雪が降りません。暖房は必要ありません。四季ははっきりしません。

このような台湾は北海道とかなり違いです。

二、  台湾からの北海道旅行ブーム

1.自然

北海道観光連盟の資料によると、台湾人が好きな北海道の要素は自然、温泉、そして味覚です。まず、自然の面では、北海道は台湾人に対して、「アジアの欧風リゾート」というイメージを持っています。前述のように台湾は小さい島ですので、北海道のように広々とした大地を持っていないため、北海道の雄大な自然に憧れを持っています。また、北海道は四季がはっきり分かれており、台湾では見られない風景があります。北海道観光連盟の「台湾における北海道観光についての調査」によると、北海道のどの季節に魅力を感じるかというと、冬、秋、夏という順です。

台湾では雪が降りませんから、そんな寒さで生活をするのに興味があります。例えば、私も、札幌へ来る前に一番楽しみにしていたのは雪が降るクリスマスでした。今、北海道の冬も二年経験しましたので、雪が少し嫌になってしまいますが、しかし、初雪を見ると相変わらず、非常に嬉しいです。ですから、皆様、台湾人が大雪の中で大喜びしたり、頭や服に積もるのもかまわず記念写真を撮ったりするのを見ても驚かないでください。また、台湾からの旅行者が北海道旅行に対して持つイメージは、雪が降っている時に露天風呂に入ることと雪祭りです。温泉の話は後で話します。雪祭りについて個人の考え方を話したいと思います。

北海道の雪祭りで一番有名なのは、札幌の雪祭りです。個人的には、この祭りはそんなに好きではありません。確かに、札幌雪祭りのような大きな雪像は台湾では見られません。しかし、見るほかに何か体験したり、触れたりできる雪祭りがいいと思います。例えば、層雲峡の氷瀑祭り、あるいは支笏氷濤まつりのように、観光客が実際に氷で作った作品の中で歩きなから、遊べるというのは、より楽しいと思います。

冬の次には秋ですが、秋というと、やっぱり紅葉です。台湾は温帯気候もあるので、紅葉も見ることが出来ますが、しかし、北海道のような壮大な景色がまったくありません。去年、友達と定山渓へ紅葉を見に行きました。秋の定山渓はいろいろな色を見ることができ、言葉で言えないほど美しさと不思議な魅力があります。

そして、夏は、多くの台湾からの旅行者がラベンダーを見るため、北海道を旅行します。近年、ラベンダーという花は台湾でも見ることができますが、しかし、富良野のファーム富田のような広いラベンダー畑と充実したラベンダー商品を買うことできる場所はまだありません。富良野観光協会によると、今年の夏から、「北の国から」というドラマが台湾でも放送される予定です。そうすれば、もっとたくさんの台湾人が富良野へ旅行することと予測しています。

実は私は富良野より、美瑛のほうが好きです。富良野の美しさは人工的で、美瑛のほうがより北海道らしいと感じています。つまり、自然感です。また、近年、台湾人はペンションに泊まることが好きになりました。なぜかというと、西洋式なペンションが、欧風のような景色を持つ北海道と似合うのです。美瑛には可愛くていいペンションがたくさんあります。これも美瑛の利点の一つだと思います。なお、ペンションを選ぶ基準について、台湾人と日本人には大きな違いがあります。日本人にとって一番大事なのはペンションの食事です。しかし、台湾人にとってはペンションの雰囲気です。

北海道の春は台湾人にとっては、四季の中で一番興味がありません。札幌の桜は京都に比べて、あまり美しくないと思います。しかし、函館や松前町には、京都などの町に負けないような北海道らしい春の風景があります。例えば、松前公園は丘に多くの桜の木があって、桜と多くの花が一緒に咲いており、また、敷地が広いので、桜の季節でも、混雑した感じはなく、自然感を満喫することができます。しかし、個人的な質問があります。どうして北海道人は、花見に焼肉するのでしょうか?

2、温泉

 次は温泉の面では、台湾は日本列島と同じく、環太平洋作山帯に属しています。島のあちこちに100か所以上の温泉を生み出しました。北海道の温泉旅館は日本の他のところの温泉旅館に比べて、伝統的な和風と細かいサービスについては足りませんが、しかし、建物、他に匹敵するところが思い浮ぶ点に、台湾からの観光客はものすごく喜んでいます。また、以前、水着を着て温泉に入るなどの温泉の楽しみ方の違いによるギャップがありましたが、現在、まったく存在していません。

 3. 味覚

 自然に恵まれているので、北海道の食べ物は健康的で、美味しいです。例えば、私が始めて北海道へ来た時、北海道の食べ物のせいで一週間に5キロも太ってしまいました。台湾人にとって北海道の定番の味覚はラーメン、カニ、ジンギスカン、鮭アイスクリームです。しかし、残念なのは、近年、札幌で流行っているスープーカレーは台湾人にあまり知られていません。台湾人は暖かい食べ物が好きです。もちろん、刺身は台湾人も食べられます。しかし、一番好きな食べ物はやっぱり鍋料理のような自分の前で煮ているものです。そして、北海道のレストランの、あることが台湾人にとって不思議です。どうして寒い冬にレストランで出されてくるお水に、氷が入っているのでしょうか?

台湾からの北海道旅行ブームについて、自分の考え方を話したいと思います。北海道の多くの町は自分の特徴を持っていません。つまり、北海道の都市や観光地は概して標準化され、どこに行っても中身が同じです。例えば、台湾人は花が好きなので、多くの町では、花というテーマを台湾人にPRしています。しかし、それぞれの観光地には、それなりの魅力があるはずです。

また、冬の景色は北海道のどこでもあまり変わらないような気がします。そして、台湾人にとって、北海道が知っている観光地は札幌、小樽、函館、富良野などだけです。私は道北と道東へ行ったことがありました。その二ヶ所の魅力を発見しました。道北と道東は私にとって、北海道の自然そのものだと思います。北海道旅行は道北と道東のようなところが実はたくさん魅力があると思います。

私が北海道で好きなところは北海道人のホスピタリティです。人間のコミュニケーションは、観光客にある地方や国にどんなイメージを抱かせるかの、一番大切なポイントだと思います。北海道の人たちは親切で優しさがあり、とても感動します。しかし、北海道人の親切さは殆ど日本語ができる人だけしか感じることができません。今後、観光組織は、英語で日常的な会話程度は話せるようになることを祈っています。

三、  台湾と北海道の違和感

  生活習慣の違いでトラブルが起きた場合がよくあります。前は、北海道のホテルさんが一番困っているのはトイレのペーパーです。台湾人は使った紙を水に流さず、便器の外に捨ててしまいますから。しかし、このような違いは日本と台湾の側ども文化の違いを認め合い、改善の方法を考え出しました。また、ほとんどの台湾人は詳しい旅行スケジョールを持っていません。ですから、宿泊キャンセルの場合が時々ありました。また、台湾旅行者は「3S」という旅行形態があると思います。「3S」というのはstupid, simple, smartです。つまり、頭をあまり使わなくて、簡単に上手に旅行することができるという意味です。その結果、あまりにも情報はたくさんありすぎるとかえって役に立たないので、一番いい情報を教えてくれば、みんなに喜びます。

 最後に、北海道に来るのはすでに一年間半ぐらいですので、ここでは、台湾と北海道の生活の違和感について話したいです。

1、台湾人は中国人なのか?

 日本に住んでいる外国人の私は外国人登録証明書を申請しなければなりません。そして、台湾人のわれわれは申請書の国籍に殆ど考えずに「台湾」と書いています。しかし、残念なのは、役所の事務員が「中国」に直してくれました。「どうして?!私が中国人ではないですよ。」と私たちが理解せずに文句をしました。しかし、日本の法律のため、われわれの国籍に「中国」と書いています。

「台湾独立」か「大陸中国との連邦」か、その議論はいずれが是非とそう簡単には断定できない状況ですが。しかし、現在の段階では、多くの台湾人は「台湾人は中国人ではなくて、台湾人は台湾人だ」と言いたいです。

2、北海道の冬の寒さ

 私が200210月の下旬に北海道に来ました。その時、北海道の生活はまだ全部慣れていませんでしたとき、冬はすでに来ました。初めて大雪を見て、ものすごく驚きました。また毎日何回も転んで、朝8:45分の授業もよく遅刻しました。「こんな厳しい天気で北海道人がどう生活するのか?」、「遅刻したくないよ。しかし、今の足はまるで私の足ではないと感じます。」、「こちらは勉強ができるのか。」、また、北海道における防寒のための住宅や暖房なども不思議だと思います。しかし、人間が自然に適応する力も不思議だと思います。今年の冬は転んだが、しかし数はそんなに多くではありませんでした。また、自分が冬の空と空気が結構好きです。なぜかというと、悩んでいるとき、一人で静かな雪の中で歩いて、自然に心が落ち着いて、前向きの気持ちもあります。また、長い冬がありますので、春を待つ気持ちが分かってきました。今、北海道の四季の中で春が一番好きですよ。

3、交通の不便

台湾人は北海道の交通機関の不便さと運賃の高さについてよく話しをしています。将来、北海道市場は個人旅行の市場を開拓するために、交通機関の改善は一番重要だと思います。

4、果物の種類が少ない

緑豊かな台湾では、熱帯果物の種類が多い。果物の数、3540種、そのうち三分の二は台湾産です。しかし、北海道では、果物の種類が非常に少ないです。

5、カードで払うが不便

 台湾人はキャッシュ・カードをよく使い、細かい金額でもカードで払う習慣があります。しかし、北海道では、カードで払うのがそんなに普及ではありません。今後、せめて宿泊地の宿泊費がカードで払えばいいと思います。

6、朝食

台湾は外食王国なので、朝食からみんな殆ど外で食べます。日本はそういうような習慣がありません。そして、日本人は朝食にご飯を食べるのかが理解できませんでした。農家生活を体験したあとで、やっと分かりました。農家の仕事は疲れましたから、ご飯を食べて体力をかけますのです。しかし、どうして一般の家庭、旅館の朝食でもご飯を食べるのでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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